勝手に離婚届を出された場合＠夫が浮気相手と再婚したくて

勝手に離婚届を出された場合＠夫が浮気相手と再婚したくて

１．夫が勝手に離婚届を出してしまったら

こんにちは！
夫の浮気に悩む奥さまのアドバイザー、元探偵のユキです。

「夫が浮気相手と再婚したくて、勝手に離婚届を出してしまった！」

奥さまは離婚の同意もしていないし、離婚届にサインもしていないのに、夫が勝手に離婚届を提出して役所に受理されてしまったというケースがあります。

実はけっこうよくある話でして、自分の浮気相手と再婚したい、または、浮気の責任を問われたり、慰謝料を請求される前に、とにかく離婚してしまえばすべて問題解決！という夫側の浅はかな考えで、こういう事をしてしまうようです。

２．役所は何も調べない

市区町村の役場では、その離婚届が合意によって出されたものなのか、捏造されたものなのかは調べません。

役所は、離婚届を出されれば、そのまま戸籍の書き換えを行うだけ。

そうなると、戸籍上では離婚が成立しているので、夫はそのまま浮気相手と再婚することができてしまいます。

３．離婚届の捏造は犯罪

当然、捏造した離婚届を出すと、それは犯罪。

役所の虚偽の書類を提出すれば、刑法１５７条の公正証書原本不実記載罪にあたります。

さらに、ウソの離婚届を出した後、夫が浮気相手と入籍をした場合、刑法１８４条の重婚罪に問われます。

４．合意をする前の離婚届の効力

こういう場合はどうでしょう。

離婚するかどうかは考え中だけど、とりあえず離婚届にはお互いの記名、捺印をしてある。

離婚届は作ってあるけど、まだ離婚に合意をしたわけではなく、取り消す可能性があるという状態。

この時、捏造ではない離婚届を、まだ離婚に合意したわけではないのに、夫が勝手に提出してしまったら？

答えは、“離婚は成立しない”、です。

離婚届に、あなたの記名、捺印がしてあったとしても、役所に提出する時点で夫婦が合意していなければ、それは成立しません。

しかし、捏造と違って、本当に合意がなかったという事を、あなたが証明しなければなりませんので、離婚を無効にするハードルは高いと言えます。

なので、勝手に離婚届を出させないようにする方法を後ほど書きますね。

５．家庭裁判所で調停を行う

離婚届の捏造に関しては、夫側が一方的に悪いというのは、明確に証明できる事です。

あなたが、記名、捺印した離婚届も、役所に提出する時点で合意がされていなければ無効です。

しかし、奥さまは、その離婚届を無効にするためには、家庭裁判所に離婚無効確認の調停を申し立てなくてはなりません。

捏造の場合は、調停の場で離婚届はニセモノだと判明することになるので、夫の策略は失敗に終わるでしょう。

そのあと、どう料理するかは奥さま次第。

しかし、あなたが記名、捺印した合意のない離婚届の場合は、ケースバイケース。

合意をしていなかったという証明をするのは、かなり難しいようです。

何にしても、こういう余計なトラブルは避けたいですよね。

６．離婚届のトラブルを避けるためには

いくつか方法がありますが、基本は離婚の決心がつくまで、離婚届に記名、捺印をしないことですね。

安易に離婚届にサインするのはやめましょう。

次に、捏造の離婚届を撃退するには、早めに「離婚届不受理申出」を本籍地の役所に提出してください。

この書類を役場に出しておけば、離婚届の受理を止めることができます。

離婚の不受理届の有効期限はないので、あなたが取り消しをしない限り、離婚届は受け付けられません。

ただし、これは裁判ではなく協議の場合のみ。

もし裁判になって、夫の浮気を証明できず、単に夫婦関係の破綻を認められてしまったら、離婚させられることに・・・。

離婚の不受理届も効力はありません。

７．泣き寝入りしたくなければ

夫の思い通りにされてしまって、泣き寝入りをする奥さまの特徴としては、つねに後手後手にまわっている印象があります。

泣き寝入りしたくなければ、先手先手で行動することです。

とくに夫の浮気問題が発端なら、探偵に依頼して決定的な証拠を掴んでおくことは大事。

決定的な証拠さえあれば、あなたは勝手に離婚されることはないですし、離婚するもしないも、あなたに決定権があります。

つねに先手を打っていれば、離婚届のトラブルもまず起きないでしょう。

浮気の証拠をしっかり掴んで、夫が有責であるということを明確にしておけば、すべてはあなたの思い通りに話は進みますよ。

決定的な浮気の証拠の確保には、必ず探偵を使うことをおすすめします。

最後まで読んでいただいて
ありがとうございました！

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